* Stickning*
今でこそ北欧ニットなどという言葉が聞かれますが、
北欧に編み物が伝わったのは当然イギリスやフランス、オランダなどの
他のヨーロッパ諸国より後のことで、16世紀ごろ
当初は王様の服などのため金やシルクでも編まれたそうで、
一般に広まったのは17世紀以降だそうです
私が北欧っぽい!と思っていた柄は
主にノルウェーやアイスランドのものだったりして
じゃあスウェーデンのニットってどんなのかしら?と
思ったのです
ミトンのような小物もそれはそれはたくさんあるのですが
ミトンはどんどん使って新しくまた編んでという
サイクルの早い消耗品のようで、基本はシンプルな感じ
民族衣装の発展に伴って、ものすごく手の込んだ
細い細い毛糸でびっしり編んだものが衣装の袖部分に使われたり
ジャケットになったりしているのも印象的でした
近代になって古い柄を工夫したり
伝統的な雰囲気は残してアレンジしたような
楽しい柄がいっぱい出てきました
昔の柄もとても人気で、とくに大昔のニット本などは
とんでもない高値で取引されるようになってしまいました
昔の柄が大好きな私はちょっと残念
柄ももちろん大事ですが、
スウェーデンには味わい深い毛糸もいっぱいあるんです
太めの針でシンプルに編むだけで、表情豊かなアイテムが生まれますよ
*
さあ、そんな中でちょこちょこ集めた編み物たち
ちょこっと見て行ってくださいな
(どーんと発表!と行きたいところですが
スウェーデンでは手工芸って高いんですょね
いつかどお〜んと集めてみたいです♪)
今回の編み物アイテムは全て新商品・未使用アイテムです
なお、かぎ針カンケイは私自身が全然やらないもので
1点も入っていないんです
かぎ針ファンの方ごめんなさいっ
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見るのも編むのも大好きなミトン
なんたって可愛い形と色柄構成がたまりません
私は編むのがとーーーーっても遅いので、今までに
集めたものの中からのご紹介です
ただ、サイズが合うのを探すのが大変!
大きめのものならいくらでも簡単に見つかるのに、
小さな手に合うものとなるとキッズ用だったりして、
配色が子供っぽくて気に入らない、、、などなど
結構険しい道のりなのですョ
スウェーデンの北部独特のLovikka vantarに始まり
プレーンな毛糸でのミトン、精緻な柄行きの指無しの
手袋など、又このほかにもあったか靴下も3点揃えて
ご紹介しています
サイズ表示を参考に選んでみてくださいね
私がスウェーデンで出会った、とても素朴な、かつ
印象的な編み物(といっていいのか)がこれ、
Nålbindningノールビンドニングです
Nål=針、bindning=接合、結合(バインディング)
という言葉の通り、10cmほどの長さの針で目を作りながら仕上げて行く、不思議なハンドクラフトです
針は木製が多いですが、骨や角なども昔はよくみられました なんたって紀元前から毛糸編みが伝わる16世紀まで主流だった手法なわけですから
基本は「針と糸」なので大きな毛糸玉から一続きの
糸を使えないのが難点ですが、昔の人は毛糸だって
自分たちで紡いでいたのですから、何百mも毛糸が
なくても始められるNålbindningはうってつけだったのかもしれません 現代の私たちにとっては余り毛糸を使うのにもピッタリなんですよ♪
手芸好きの人にはたまらない「海外の手芸本」
しかし、それを見るたびに日本の手芸本ってなんて
懇切丁寧に作られているのかしらと痛感します
編み物好きの人なら海外編図に手を出した方も多いと
思いますが、スウェーデンもご他聞に漏れず、文章
メインです 当然スウェーデン語でして。。。
それでも柄を見れば自分で方眼紙のマスを埋めるのが
可能なのは料理本との大きな違い(スウェーデンでは
料理本もテキストのみなんです。。何ができるのか?)
エイっと入手してしまっても眺めているだけでシアワセ、いえいえ、イメージがヒントになったりどんどん広がるはず!です
<おことわり>
スウェーデンの毛糸は、一大メーカーものというのが
少なくて、(もちろんインターナショナルなメーカーものも入って来ますが)紡績所や小さな紡ぎ屋さんなどの出しているものに味のあるのが多いのです
そうしてこういう毛糸には「あれ?藁?」みたいな
繊維が混じっていることも時々あります
欠点というより、それだけ手仕事に近い行程を経て
きているんだなあ、と思ってあげてくださいね